天鳳限定戦術:わざ降段

(注)天鳳限定の卓外戦術です。麻雀技術の記事ではありません。

わざと降段する理由

六段200pt、五段1000pt

六段原点である1200ptまでの距離はともに1000pt。
ならばラス時のマイナスptが少ない後者の方が六段原点到達は早いです。

これを利用するためにわざとラスを引くことで早急に降段(以降わざ降段と呼称)し、
そのまま打ち続けるよりpt配分を有利にすることができます。

これがわざ降段を戦術として用いる理由です。

天鳳の段位は、収束する段位の上下±1、打数を重ねれば±2まで動き、
例えば実力六段の人の多くは五段から七段に分布することになります。

故に段位(到達段)を上げたいと思う場合、
実力段位を上げることに加えて、
実力段原点から上の段位へ挑戦する回数が重要となります。

不調によって実力より低い位置にいる場合は見かけ段位にこだわらず速やかに降段し、
好調を引かずともptを増やせる段位で迅速に実力段に戻るべきです。

わざ降段を使用するpt

どの程度のptからこの戦術を用いるかの考察です。

まず200ptを切った場合は議論の余地はありません。
200ptを切った状態では1戦打つごとにptを消費しているようなものですので、
迅速に降段します。

では200ptを上回る状態では原点が近いためわざ降段をすべきではないのかというとそうではありません。

「ラス時に15pt多く引かれる900pt」「ラス時のマイナスが15pt少ない1000pt」
どちらが早いか?

といった問題になるため、200ptより高い位置に、どちらが早くなるかの境界線があることになります。

この境界線は段位ptや打ち手の実力によって変化するのですが、
それほど精密な指標を必要としているわけではないので
簡単なモデルを考えて解答とします。

//計算(読まなくてもよい)

・鳳凰卓七段半荘戦のpt配分で1000pt動くのにどの程度試合数を要するか
・特上卓五段半荘戦のpt配分で1000pt動くのにどの程度試合数を要するか

これを各着順率25%均等としてシミュレーションし調べます。

最頻値(もっとも人数が多かった部分)を見ると鳳卓は大体60~80試合で1000pt動き、
特上では80~100試合で1000pt動きます。

平均値では鳳凰卓140試合、特上卓170試合となりました。

これを元にわざ降段が有効になるラインを算出しますと、

最頻値なら350pt、平均値なら500ptがラインとなります。

平均値である500ptが長期視野で見た場合に損得の無いラインということになるのですが、
350ptからなら最頻値の試合数で原点に戻っていけるということになり、
500ptからわざ降段を行った場合、直後100戦程度で最頻値の好調をひけた場合は損をすることになります。

//計算終わり

ここからわざ降段戦術を用いるラインをまとめると、

400ptあたりからラス回避意識を薄め、トップラス麻雀をやる。
(とは言ってもただゼンツしてはいたずらに平均順位を落とすだけであるため、
オーラスにラス目と近い3着で満ツモトップを狙う程度)

トップによりptが回復すれば現段を続行、ラスにより300ptを切ったらわざ降段を行う。

と考えることが妥当であると思われます。

ちなみに東風でもほぼ同様の考えでいいですが、
Rの観点からわざ降段を行う際にわざとラスる卓はマイナスptの大きい半荘を選択しましょう。

わざ降段戦術を用いる段位、R

わざ降段が有効となる段位ですが、
まずわざ降段によって卓が変わる場合は有効になりません。

上の卓のほうがプラスptが大きく、
上の卓で通用する打ち手は多くの場合上の卓のほうが実力段が高い点も考慮すれば、

わざ降段によって卓が変わる場合は200ptを切っても現段を続行し、
わざ降段を使用するのは1ラス圏内に入った場合になります。

七段、四段が該当しますが、Rでも卓落ちがありえることは注意してください。
わざ降段によってRが1800,2000を割る場合だけでなく、
1820,2020を切る場合も降段後の卓落ち可能性を高めてしまうためわざ降段を行いません。

またこの技術は「実力段を上げることが難しくなった場合に到達段を伸ばす技術」であることも注意です。
到達段にこだわらずに実力をつけるべき段階では、基礎となる牌効率、押し引きがまだ未完成である場合が多く、
見かけ段位にこだわる戦術を取るより、単純に実力を上昇させた方が段位も上昇します。

無論わざ降段を用いるなという意味ではありませんが、卓外戦術はおまけで実力段を上げることが先決という点は意識してください。

以上を踏まえての各段位ごとのその段位からわざ降段を用いるかどうかの考察です。

▼九段:かなり重要
実力段位をあげることは困難となっており、その分卓外戦術の重要性は上がる。
不調時に維持できる段位ではないので十段を狙う上では九段低位で留まる事は結構遅延行為。
ただ九段という段位を自ら破棄するのはちょっと勇気がいる。

▼八段:重要
鳳南7→8は全段位中でも比較的距離が短いため有効。
ただしRチャオに注意。

▼七段:不要
七段原点復帰までの時間削減にならないどころか、
実力を伸ばす上で重要な鳳凰卓で打つ権利を破棄してしまうため不要。
ただしすでにRチャオしている特上七段には有効。

▼六段:きわめて重要
六段の配分は鳳凰安定者でも不調を引くと厳しい上に、距離が長い。
六段400ptから特上配分で2000pt貯めるのは大変で、わざラスをしなかったことによる損失が600ptレベルになることもある。
(わざラスをせずに耐えて六段600ptあたりをさまよっている期間を五段配分で打ったとすると、昇段して1200ptになっているケースが多い)

▼五段:そこそこ有効
有効ではあるが、落ちた勢いでRチャオすると怖い。
鳳凰民になるためには六段原点に早く到達するよりも実力をつける必要があるため、
わざ降段を用いなくてもよい。

▼四段:不要
上卓は2位ptが少なくかなり運に左右されるため、
降段戦でもわざラスしないほうが四段原点復帰が早かったりする。
わざラスでRを消費すると再度四段に上がったときにR不足の危険もあり、
わざ降段はするべきではない。

▼三段以下:不要
四段昇段時でのR不足の可能性を高めるので用いない。
ただし鳳凰民が副アカを作成している際の三段のみ有効。
この段位では卓外戦術は気にせず実力をつけたほうがよいと思われる。

わざ降段戦術を用いる際の注意

最後に注意です。

まずこの技術が不正かどうかですが、これはまったく不正ではありません。

pt重視で打つことを目的とする際に、
点棒を消費してptを取ることという意味で、
「オーラスにわざと振り込む行為=アシスト、差しこみ」
となんら変わりません。

逆に信条的に用いない、維持試合数の観点で打つ、最高到達段陥落寸前で保存等、
用いないことももちろん打ち手の自由ですので、
使用の有無は好き嫌いの範疇であるということは注意してください。

また現状は不正ではありませんが、
ルール制定側が不正と定義すればもちろん不正になります。

よって配信を全面禁止にしてまで段位の厳正さを保つと天鳳側が公言している鳳凰卓では、
わざラスは自粛すべきと思います。

別に不正ではないですが、わざわざ鳳凰卓で打たずとも下の卓がありますのでそちらで打ちましょう。
R効率の観点でも、上卓と特卓は結構違いますが鳳卓と特卓はそこまで違いがありません。

ただしわざとラスることを公言してしまうとこれは不正行為となります。

例えばツイッター等で「降段目前なのでいまからわざラスします」と告知して卓に入る行為は、
広い意味で告知文章の読み手とのコンビうちと同義になります。
(過去前例がありますが実際にアカウント停止処置となっています)

わざ降段を行う際は公言せずひっそりと下位卓で行いましょう。


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