ネット麻雀とリアル麻雀の差異
「ネット麻雀とリアル麻雀は違うから、ネット麻雀強者≠リアル麻雀強者である」
という主張を目にすることがありますが、果たしてどうでしょうか。
まず、ネット麻雀とリアル麻雀の差異について、選択の手順、「認知」「判断」「操作」の3つの観点から挙げていきます。
「認知」:ネット麻雀は画面から情報を取得する一方、リアル麻雀では卓上から情報を取得します。その為、リアルでは対戦相手の表情、仕草、言質を知ることができますし、ネットは場合によっては対戦相手の打ち筋に関するデータを知ることができます。
「判断」:ネット麻雀とリアル麻雀では多くの場合ルールが違うので、それによって判断基準が変わってきます。然し、ネットでも天鳳とハンゲと東風荘ではルールが異なりますし、リアルも雀荘やセットの面子によってルールが異なりますので、これはネットとリアル独自の差異ではありません。(ルールの違いからネット強者≠リアル強者という主張はよくされるが、赤5pが役になる雀荘の強者≠3pをカンすると祝儀がつく雀荘の強者という主張を見ることは不思議なことにない)
「操作」:ネット麻雀はマウス操作、リアル麻雀は打牌は手、鳴きは発声によって行います。
問題は何によって実力差がつくかにある
「サッカーゲームが上手くなっても実際のサッカーが上手くなるわけではないから、ネット強者≠リアル強者である。」
という主張を見たことがあります。
然しこの主張に賛同される方は(少なくともこのサイトをご覧になっている方には)いらっしゃらないでしょう。
では、この主張のどこがおかしいのでしょうか。
「選択の手順」で述べたように、選択の3要素のうち、サッカーのようなスポーツで最も大事なのは「操作」です。
実力差の要因の大部分を「操作」が占めているとなれば、操作方法が全く異なる以上、ゲームで強くなっても実際のサッカーが上手くならないわけです。
一方、「ネット将棋とリアル将棋は違うから、ネット強者≠リアル強者である。」という主張をする人はまず居ません。
もうお分かりでしょう。
将棋は実力差の要因の大部分が「判断」。
ですから、「認知」「操作」の面で異なっていても、ネット強者≠リアル強者にはならないのです。
麻雀もまた「判断」のゲーム。
そうである以上、ネット強者≠リアル強者という主張は、正当性があるとは言えません。
但し、これも「選択の手順」で述べたように、麻雀は「認知」でも実力差がそこそこつくので、将棋よりはネットとリアルの隔たりがあるとは言えるでしょう。
「判断の手順」で述べたように、麻雀における「抽選」の影響が、優秀な戦術を作り、その戦術の優秀性を示すことを困難にしてきました。
優秀な戦術書がなければ、「判断」は疎かにされることになります。
それ故にネット麻雀が出現する以前は、「認知」が特に重要視され、また、「抽選」をいかにして自分の都合のいいものにするかという「オカルト」も根強かったのです。
「ネット麻雀強者≠リアル麻雀強者」という主張がなされるのは、何を持って「実力」とするのかを明確にさせてないが故、麻雀における「実力」が何に起因しているのかを見誤ってしまっているからなのです。
これは、何を持って「流れ」とするのかを明確にさせてないが故に「流れ論」が根強く残っている構図とよく似ています。
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