ベタ降りの手順

他家の攻撃に対して押すのが損で、回し打ちも出来ないのであれば、安全度の高い牌から切っていく、“ベタ降り"をすることになりますが、同じ安牌を切るにしても手順があります。

降りきれる可能性を高める

降りるうえで最も重要なのは、放銃率および放銃時支出を出来るだけ減らすことですので、
(十分降りきれるとは言えない手であれば)同じ安牌を切るにしても、なるべく降りきれるだけの安牌が維持できるように切ります。

十分降りきれる手とは、現在テンパイしている他家だけでなく、将来テンパイが入る可能性が考えられる(河から降りていると判断できない)他家に対する安牌が、
序盤(6巡目程度まで)なら4枚、
中盤(12巡目程度まで)なら3枚、
終盤(12巡目以降)なら2枚以上ある手とします。

よって、国際安全牌よりも将来他家に対して危険牌になる可能性が高い牌を優先して切り、将来危険牌になる可能性がある牌同士なら特に放銃を避けたい他家相手に危険になり得る牌を先に切ります。
テンパイ濃厚な食い仕掛けをしている他家がいる場合は、合わせ打ちが基本になります。

次に、安牌が増えやすいように切ることを考慮します。
数牌が4枚見えて壁ができれば、その牌を含まなければリャンメン待ちができない数牌は比較的安全になります。

よって、安牌の中で壁ができれば通せる牌ができるもののうち、場に多く見えていて壁ができやすい牌(壁のできやすさが同じなら、通せるようになる牌が多い方から切る)を先に切ることになります。

(例:とあってが安牌なら、のうち見えている枚数が多い方から切る。両者とも見えている枚数が同じならから切る)

壁ができた場合に通せるようになる牌が手元にない場合でも、将来のツモ牌が通せる牌になる可能性が高まるような安牌を先に切ります。

(例:とあって3枚とも安牌なら、見えている枚数が多い牌から先に切り、見えている枚数が同じなら壁で通せる牌が2種あるを切る、但し()が通っていればそれぞれ()も通せるようになるのでから切る。)

放銃の心配がない手なら、放銃以外の結果による失点を減らす

十分に降りきれる手の場合、あるいはどの安牌から切っても局終了時までの放銃率に差が出ない場合は、基本的に放銃以外の結果による失点を減らすように打つのが収支面で有利になります。

終盤であれば流局時のノーテン罰符による支出を減らす為他の他家(多くはチーされる下家)にテンパイを取られないように絞ることを考えます。

それ以前であれば逆に、安手で先制テンパイを蹴りに行く他家がいれば被ツモによる支出を減らせるのでアシストを考えることになります。

先制テンパイ者以外が降りている場合は、他家のベタ降り成功率を上げないように、安牌を増やす場合とは逆になるべく4枚見えの中張牌ができないように切ります。

安牌のできやすさに差が無い場合は、他家から降りているように見えると僅かながら他家のベタ降り成功率を高めてしまうことになるので、同じ安牌なら手出しよりツモ切ると言ったように他家から見て降りていることが分かりにくいような選択を優先します。

もし横移動の方がノーテン罰符を払うより順位面から損な局面なら逆に他家の安牌が増えやすいように打つことになります。
自分で使っている牌を含めて4枚見えで壁になっている牌といった、自分だけが安牌と判っている牌があるならそれを優先して切ります。

後半はややこしいうえに成績にあまり影響しない内容も多くなってしまいましたが、結局は、「結果と押し引き判断の詳細」で述べたように、和了、放銃面で差が無い場合は他の結果が自分にとって都合がよくなりやすい選択を優先するということです。

安牌にも切り出す優先順位を設けることで、守備の精度を高めるだけでなく、ベタ降りという、非常に重要だがやっていて面白くない選択をも楽しめる(かなり無理がありそうですが(笑))ようになっていただければ幸いです。


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